デカールの貼り方 |TAMIYA1/48 Fー4B PhantomⅡ

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エアークラフトモデル

紆余曲折を経ていよいよファントムプラモの醍醐味といえるデカールの貼り付けです。
無数のコーションデカールを貼り付けていく、永遠と感じてしまう時間のかかる作業が待っています。
その前に大きなデカールを先に貼ってしまいます。

実機では当然ペイントされているマーキング。
これを水転写デカールという、フィルムにプリントされた言ってみればシールみたいなもので再現していくわけですから、ある程度の違和感は出てしまいます。

できれば実機のように塗装で仕上げてしまいたいのですが、いかんせんマスキングもそんなに上手くないし、コーションデータ などは書き込み不可能ですよね。
現在のデカールはコーションデータ の文字も読めてしまうくらい印刷技術が進化していますから。

なかなか進化のできない管理人です。

カッティングマシーンでもあればマスクシートの自作もできるんでしょうけど、なかなか高額の機械は導入するのに勇気と先立つものが必要になります。(主に後者)

こんなに大げさなのはいりません

問題点としては
デカールのニスと言われている透明な余白部分が作る段差。
それからデカールを貼った時に下に隠れてしまうパネルラインやリベットが見えなくなったり、シャープでなくなってしまう点。
また、これは作業上のミスに近いのですがシルバリングと言われる現象。

シルバリングというのは艶消しの塗装面にデカールを貼った場合、デカールの下に空気が封入されてしまい白く光ったようになってしまう現象です。

こういった部分をなくしていけば塗装に近い仕上がりになるのではないでしょうか?
例えばシルバリング対策にあらかじめ塗装面を艶々にしておくことでシルバリングを回避できるというのは一般的によくやられている手法です。

今回作っているタミヤのF-4Bのデカールは少々難物でデカールの練習にはちょうど良かったのかもしれません。パネルライン やリベットなどに全く追従してくれないので、どうも厚みが少しあるデカールなのかもしれません。

デカールの質にもよるかとは思いますが、たどり着いた答えをお伝えしていきます。

まず使うのはクレオスのマークセッターとマークソフター。
この2つをデカールを貼り付けるところに多めに塗布してしまいます。
改めて混合したものを用意しておいてもいいかもしれません。
ただしデカールを痛めてしまう可能性も大いにありますので、ご利用は計画的に。

そこに水から引き出して台紙を剥がしたデカールを置きます。
20秒ほど置いたら(何枚かのデカールを同時に貼るので自ずと時間は経過します)平筆でデカール下の余分な液体を吸い出したり吐き出したりして除去します。この時に空気が入っているようならばその空気もちゃんと抜いてやります。
筆の水分はこまめにキッチンペーパーなどに吸い取らせましょう。

筆で触ってもデカールが動かないようになったら、デカールの上からマークソフターを塗ってやり、ドライヤーで熱を与えます。
これで全体的にある程度密着するので、今度は水を含ませた綿棒をアイロンなどで温めた「湿らせ熱々綿棒」で軽く押し付けます。
あ!あまり熱いとデカールを焼いてしまうので、ほんのワンテンポ手を止めましょう。
また強く押すと「しわ」が寄ってしまったり破れたりしてしまうので注意しましょう。

これでデカールの密着度が上がりパネルライン やリベットが出てきました。
シルバリング対策にもなるかと思います。

次にデカールの段差ですね。
文字の輪郭は段差があっても気にはならないと思います。問題は透明ニスの部分。
例えば今回のF-4Bで言えば胴体横のNAVYの文字や垂直尾翼のNFの文字。
非常に透明ニスの箇所が広い。

これはカーモデル でもよくやるように上からクリアを厚めに塗って研ぎ出すことでデカールの段差がなくなり、塗装に見えると言ったもので非常に効果的です。
ただその反面手間と時間はどうしてもかかってしまいます。

私の場合はこう言った広いところで単純な形のものはカットしてしまいます。
デカールを貼り付けて固定されたら文字の輪郭に沿ってナイフで撫でるようにして切っていき、ピンセットでつまんで除去します。
ただ意外に早く剥がれなくなりますから、この作業はデカール貼り付け後早めの方がいいですね。
デカールが動いてしまう可能性もあるので、そこは調整しながら慎重に。

このキットは複数のコーションデータ が一つのデカールにまとまっているものが多いんです。
当然透明ニスの部分がある程度の面積になるのですが、ここまではカットを行っていません。
一部やってみたのですが、めんどくさいだけであまり違いが感じられなかったんですよ。

今回この一連の作業でほぼ理想に近いマーキングにすることができたと思います。
ただ、如何せん、ここに行き着いたのが最後のデカールだったのは悔やまれるポイントです。

次はガンバロ。

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