退色アップデート

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退色とは

造形村の1/48 Fー4EファントムⅡ を作っています。
今日は退色について書いてみたいと思います。

街で車を運転していると向かい側からおばちゃんの運転する(おじちゃんでもいいですが)車がやってきます。
もう何年も洗車などしたことはなく、青空駐車でもしているのでしょう。ボンネットや屋根は粉を拭いて真っ白く変色しています。

これが退色の一例ですね。

塗装というのは紫外線や雨などで経年劣化を起こしてしまいます。
長い年数を経て塗装としての構造に変化が起きてしまい、今想像していただいた状態になってしまうものです。色あせるという言葉はまさにこの退色を表しているとも言えます。
皆さんが一生懸命愛車に施すワックスは塗装表面をコーティングすることにより、この変化を最小限に抑える効果があるんですね。

もちろん戦闘機、特に戦闘状態にある航空機はそのように塗装面のメンテナンスなどは行っていません。更に空に舞い上がれば地上よりも過酷な環境にさらされます。

プラモデルにおいてはそのようなリアルなイメージが演出できる効果が塗装による退色表現に期待できます。
戦闘機のプラモデルを作るものであれば、この退色表現をどうやって攻略していくか、といった悩みは尽きないと思います。

造形村 Fー4Eの現状

前回機体の塗装を終わらせたのですが、いよいよデカール貼りだと意気込んでいたら、増槽を塗るのをすっかり忘れていました。

機体の塗装の時に一番明るい色で退色の表現を行なったのは前回書きましたが、改めて機体を眺めると何かが足りない。もちろん本格的なウェザリングはまだ行っていないので、そのせいかもしれません。何に着けトライアンドエラーな私です。今回はもう一手間加えてみました。

ここまでスポンジが汚れてしまうと塗りにくいし思わぬエラーが生じる


ここで塗り方を変えてしまえば、確かに機体側と増槽とで仕上がりが違うといったことになってしまうのですが、そもそもが増槽というのはつけ外しをして使い回すものです。
そこはそれ、色が違うのは想定内じゃん。ということで検証の意味も含めて一手間加えてみたのです。

まずは前回の投稿で書ききれなかった私の行なっている退色をお伝えします。

用意するのは台所で使うような鍋磨き、クリーニング用のスポンジ。
これをペイントクリップに挟んで、機体表面数mmのところに置き、その上からエアブラシの細吹きでシュッシュッとポイント塗装を行うのです。
塗料はモジュレーションよりもさらに明度を上げた明るい色です。
今回の造形村Fー4Eでは行っていないのですが、ほとんど白に近い色を使う場合もあります。
ここまでが機体側で行なった塗装のやり方。
文字にするとわかりにくいのですが、「造形村1/48Fー4E 迷彩塗装」 内の動画で確認いただけると思います。

落下増槽の退色表現

落下増槽で行ったのは、その上からエアブラシの細吹きで雲状塗装を行い、さらに明るくしていない基本色をその上から雲状塗装するといった方法を試してみました。
この時に軽く乗せるだけにとどめています。一つ前のレイヤーを消すということはしません。

さらに複雑な見栄えになって面白いテクスチャーができたと思います。
おばちゃんの軽自動車で見かけた退色に少しは近づけた気がします。
そんなおばちゃんの軽自動車をイメージして塗装したつもりですが、どうでしょうね?もう一歩踏み込んでみたい気もしますが。

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