トップガンマーヴェリックを観て、奇跡の集中力(笑)でF/A18Eスーパーホーネットを製作していました。
そのあおりを食って止まってしまったタミヤのPー38Fライトニングの製作を再開します。
完成まで後少しなんですけどね。
まずはスミ入れ
色の三原色、赤・青・黄色でフィルタリングを行ってパネルラインはなんとなく黒茶色っぽくなってはいます。
しかしこれだけではプラモデルとしてインパクトが弱いので、やはりスミ入れは必須項目ですね。
フィルタリングに油絵具を使ったのでここから先の塗装は全て油彩となります。
パネルライン アクセントカラーなどのエナメル系でやってしまうとフィルタリングが取れてしまうからです。

今回のスミ入れはランプブラックとバーントアンバーでスミ入れ用の色を作りました。
いってみれば暗い焦茶色ですね。ほとんど黒です。
ペインティングオイルを少しだけ混ぜてこの後の退色表現に備えます。
もちろんフィルタリングの時と同様にペトロールを使って濃度の調整をします。
同時にパネルラインに沿って影色の調整も行います。
エナメル塗料で行うスミ入れと同じやり方ですね。

一通りパネルライン の中を汚したらパネル自体をオイルウォッシュで汚していきます。
これはスミ入れで使ったのと同じ色でいいでしょう。
少し濃い目にした色を点々と置いていき、ペトロールで物理的な方向へとウォッシングしていきます。
翼ならば前後方向、胴体は上下方向の黒い筋をつけるようなイメージで行うのはプラモデル製作の定石ですね。
また機体の下部にはグリスやオイルが垂れて気流で流れた汚れが顕著にあるはずなので、バーントシェンナをベースにした色で再現しています。
汚したいところの根本に絵具を置いて、乾いた筆で後方にスーッと撫でてやります。乾いた筆でやるのがポイントです。
場合によっては絵具が乾いてからフィルタリングの要領で、周りににじみ跡をつけてもいいでしょう。

こうした汚れ具合は大戦中の写真から判断するしかないのですが、下から写した写真はどうしても機体が小さくなってしまいます。
なのである程度以上の汚れは想像するしかないのですが、動翼のヒンジ周辺は極端に汚れたものが見当たらなかったので、今回は行っていません。
退色表現
造形村のF-4Eから行っている退色表現です。
今回もパーマネントホワイトとイエローオーカーを混ぜて黄色っぽい白を作ります。
チョーキングを施したいところに適当に絵具を置いていって、ペトロールを含ませたぼかし筆で模様を描いていきます。
ざっと乾いたら乾いた平筆で更にぼかします。

右翼で試してみたのですが、ぼかし筆で模様をつけた後ペトロールを染ませた丸筆でリベットラインをなぞってみました。
実機でこの様に退色が進むかどうかはわかりません。プラモデル的演出ではありますが、これはお気に入りの模様が描けたと思います。
写真ではリベット自体ほとんど見えていませんが実機でもよほど近づかないと見えませんから、こんなもんでいいでしょう。
ルーペでのぞいてやっと確認できるレベルです。

例の排気汚れ
P-38ライトニング独特の排気汚れを頑張ってみました。
テールブーム上面にエアブラシ を使ってベースになる煤汚れをつけます。
今回はMrカラーのタンとマホガニーを使いました。
油絵具では若干の艶が出てしまうので、アクリルガッシュを使い複雑な汚れを筆で入れていきました。
水を使ったり、やはり乾いた筆でドライブラシ風にやってみたり。

最後にアクリルガッシュをエアブラシで軽く砂吹きして仕上げとしました。
いかがなものでしょうか?
おまけの工作
ストッキングの糸を使い空中線(アンテナ線)を追加しました。
キャノピー接続部はパイプを介してコックピットに入っている様です。これは真鍮パイプに糸を通してあります。
張り線した後は糸に油絵用のバニスを塗って湿気対策としています。

完 成
まとめますと今回行ったディテールアップらしいところはシートベルト、ランディングギア、空中線などでしょうね。
多くの時間は塗装に費やしています。

















プラモデルの代行制作も承っています。
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