
車のプラモデルでは好きな色をチョイスするのですが、全ての色がプラモデル塗料のメーカーで用意されているわけではありません。
チェリーレッドパールを調色
ボディの塗装はクレオスのカラーを使用しました。
キットのインストに記載されているチェリーレッドパールのタミヤカラーでの配合比はレッド4、パープル2、クリアレッド3となっています。
右ハンドル仕様の国ではレッドパールという名称になるようですね。
今回はキット指定のタミヤカラーではなく、クレオスで近似色にあたるカラーを使用しました。
パープルはタミヤの方が若干青が強いかもしれません。

調合瓶の横に目盛りを書いたテープを貼って、目分量で注いでいくのですが、液体は瓶の縁で立ち上がってしまうので、それを見越しての調色をします。
しかし想像した以上に青味の強い色になってしまいましたので、ここからは勘に頼った調色になります。
インストの指示で調色した色にクレオスの100番マルーンを1:1で混ぜました。
クレオスのマルーン自体、非常に隠蔽力が弱く、また調色した色の方もクリアレッドが入っているので、ムラにならないように気をつけて塗らなくてはいけません。
車体色を塗った後、クリアを厚く塗ってサンドペーパーで研ぎ出しをする予定なので、この時点での塗料のざらつきは気にしなくてもいいでしょう。
今回はこのような色なので、平滑性よりも色としての均一性を重視します。
ボディ色の塗装
エアブラシはエアテックスの0.5mmを使っています。
塗料が薄くなりがちなエッジは多めに塗装するように気を使っています。
前に記載したように隠蔽力の弱い塗料となってしまったので、塗料の濃度をいつもより濃い目にしました。塗料5に対しシンナー5程度になっています。
エアブラシを横に動かす速度、距離、濃度は塗膜に影響を与えます。
この辺り方程式のようなものなんですが、塗料が濃ければエアブラシを動かす速度やエアブラシの距離、エア圧やニードルの引き加減は若干の調整が必要になります。

平面の部分はムラになりがちなので、前後方向に塗ったら上下方向に塗るなどエアブラシを動かす向きを切り替えてムラをなくしていきます。
ある程度塗装が済んだら色が薄いところを要所要所で塗装してムラを消していきます。
基本になるマルーン色を塗り終えたら、この上からクレオスのMr.クリスタルカラー ルビーレッドを均一に塗ります。
1回目のクリア塗装

車体色塗装後クレオスのレベリングシンナーで1:1に薄めた濃い目のガイアEXクリアを厚めに塗っていきます。
このクリアは中研ぎに向けて行うものになるので、多少のざらつきは気にしないで塗装します。
ただし下の塗料が流れてしまうのを防止するため、1回目の塗装は軽く乗せるように砂吹きで塗装を行います。
乾燥後、本塗装としてクリアを2回ほど塗ります。
中研ぎと2回目のクリア塗装
クリアが乾燥したら3Mのマイクロファインと1500番の耐水ペーパーを使って中研ぎを行います。
僕の場合は平たい面は耐水ペーパーを使い、Rになっているところはサンディングスポンジを使っています。
ここでは基本的にエッジには全く手を出しません。
表面のざらつきがなくなり、全体に研ぎ傷がまんべんなくついて霞がかかったように白っぽくなればほぼほぼ平滑になっていると思います。
この中研ぎを行うことで最終的な研ぎ出しがかなり楽になります。
中研ぎが終わったらクリアーを塗装するのですが、今度はかなり薄めたクリアを塗り重ねて行きます。
今回はガイアのEXクリア3にクレオスのレベリングシンナーを5〜6回ほど吹き付けています。
このクリアの乾燥には2週間ほど時間をかけます。
乾燥しきっていないと研ぎ出しをしてもまた柚肌が出てきてしまう可能性があるからです。
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