TAMIYA 1/24 FAIRLADY 240ZG|サフェーサーとマルーン

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カーモデル

フェアレディ240ZGは、もうこの色しかないでしょう。
マルーンです。1/12でもマルーンを使いました。
このマルーンを自分好みに表現するには、どのサフェーサーにするか悩み始めました。

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サフェーサーの選択

前に製作したフェアレディ300ZGのチェリーレッドパールでクレオスのマルーンが非常にクリアぽい色であることは確認していました。

それならばキット指定のTS-11マルーンはどうでしょう?

缶スプレーから取り出したマルーンを保存用の瓶の蓋に塗装したのですが、下地の色がかなり強く出ています。  

隠蔽力が弱いということです。と言うことはサフェーサーの色にかなり左右されるのでは?といった考えに及びました。

いろいろ試したく、また確かめたいといった欲求もありました。
サフェーサー選びをしていきます。

ただし白は少し明るすぎると思います。到達した色が白で反射してムラが目立ってしまうリスクがあります。

少なくともグレーサフくらいの濃さが欲しい。

牛乳パックの裏側を利用してテストピースを作る事にしました。

実際にサフェーサーを塗ってもいいのですが、色の感じを見るだけなので筆で塗って近似色を塗ればいいでしょう。
サフェーサーに近い色で334番のバーリーグレー。

そしてサフェーサーブラックの代わりにブラック。
この2色を前合わせて作る、中間の色としてダークシーグレー。

それから意表をついてAFVで使うオキサイドレッド。

このオキサイドレッドは今作ってるファントムでもサフェーサーとして使っています。
そのオキサイドレッドに近い色としてブラウン。

これらを下地として、その上にマルーンを塗るとどう見えるのか?
どのくらいの塗り重ねが必要かも確認したいと思います。

上に行くほど塗膜は厚く塗ってあります。
太陽光など明るい光に当てると違いがわかります。

最初にまず黒は無いなと感じました。
グレーに行くに従い明るくはなるのですが、オキサイトレッドが非常に鮮やかにマルーン色を出していると思います。

青みを強くしてパープルを押し出すのであればグレーサフなのですが、自分の中には茶色ぽいパープルがマルーンであるといった先入観みたいなものがあるのかもしれません。
またオキサイドレッドに塗ったところでは塗装ムラが目立ちにくいのにも気づきました。

今回のサフェーサーにはオキサイドレッドを使用する事にしました。

また車体下側いわゆるアンダーボディは暗いマルーンにしたかったので、サフェーサーブラックを使う事にしました。

オキサイドレッドを塗る部品と塗装の順序

マルーンの下地にオキサイドレッドを使用するのが決まりました。
シャーシも同じ色になるのでエンジン後方のバルクヘッドなどもシャーシに接着をしてしまいます。
同様にスペアタイヤのハウジング(?)もシャーシに接着してしまいます。

懸念されたのがボンネットをどうするか?です。
一般的には車体とは別で塗るのですが、理想を言えば取り付けた状態で一緒に塗りたい。
と言うのも別々に塗装してしまうと塗膜の厚みが変わってしまい、塗装後にボンネットを取り付けたら色味が異なっていた、といった状況が想定されるからです。

と言うことはボンネットを開けた時にエンジンルームを囲むフレームを先に塗っておく必要があります。
もちろんサフェーサー自体は別々に塗っても構わないのですが、問題はマルーンを塗装する時ですね。

サフェーサーの塗装

ボディ裏側およびシャーシの下側にサフェーサーブラックを塗ります。
マルーンを暗くするためとプラスチックの軽い感じを消すためのサフェーサーです。

今回は表側にオキサイドレッドを塗るので裏側全体に塗る必要はないかと思いましたが、タイヤハウスの裏側など完成後に見えそうなところにはやはり下塗りとして必要だろうと判断しました。

逆にエンジンルームは暗くしません。ボンネットを開ければ太陽光が当たる場所なので、ボディ同様オキサイドレッドでの下塗りとします。

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インテリアのサフェーサー

最近は全く描かなくなってしまったのですが、油絵も趣味として描いていた時期がありました。

油絵の画法として一番下に赤を塗ることによって、ぬくもり感を演出するいうのが一般的な塗り方です。
赤、オレンジ、白を使ってデッサンみたいなものを下塗りとして描き、そこに色を乗せていくといった塗る方です。

それならばプラモデルにおいても、布やプラスチックが主要部品であるインテリアにおいても、温もりを出すことは可能でしょうか?

これも試して見たいといった欲求が頭をもたげてきます。
なのでインテリアを構成するパーツもボディと同時にオキサイドレッドを塗装してしまいます。

ちなみに現在進行形の造形村F-4Eの機種先端レドーム部が、この塗り方で黒くしてあります。
光の当たり方によってほんのわずかですが赤を感じさせる色となっています。

サフェーサーを研ぐ

エアブラシで塗装したサフェーサーを1500番の耐水ペーパーと3Mのマイクロファインで表面を空研ぎで磨いていきます。
空研ぎを行うのは水を使わないためダイレクトに研磨面の確認ができるからです。

基本的に研磨スポンジはフェンダーなど曲面の部分で使い、耐水ペーパーはルーフなど比較的平たいところで使用しています。
皮一枚剥ぐ様な感じとよく言われています。
指で触ると明らかに感触が変わり、さらっとした感じになるので、それだけでいいと思います。

またリアゲートの後端部はパテを使ったところ、パーティングライン を削り取ったところなどサフェーサー塗装前にやすりを当てたところは研磨面に歪みがないかのチェックは必要です。
サフェーサーを塗ると、そういったところが見えてくるものなんです。

今回は右側フロントフェンダー上部のパーティングライン を削ったところがなだらかにはなっていませんでした。
そういうところを400番あたりの研磨スポンジなどで修正していきます。
もちろん下のプラスチックが顔を出すので、改めてそこだけサフェーサーを塗り直します。

ドアのウエストラインはどうしても L字状に曲がっているところがあります。
現在のところそれほど荒れてはいませんが、この後塗料を重ねていくとざらつきは出てくると思います。
あとで行う研ぎ出しでも磨きにくくどうしても柚肌が残ってしまいがちな部分なので、この段階である程度均しておいた方がいいかもしれませんね。

マルーンの塗装

それではマルーンを塗装していきましょう。

まずはシャーシの裏側、黒サフの上に塗っていきます。
若干暗くしたいところなのでしっかりとは塗らないのですが、ボディと異なり凸凹しているところなのでエアブラシの塗り幅やエア圧は少なめに設定します。

次にエンジンルームの中はボディと同色にしたいので、しっかりと塗装します。
ここも凹凸が大きな箇所なのでシャーシと同様細吹き低圧で塗装を進めます。

ボディはまずボンネットで隠れてしまう廻り縁を塗るのですが、ボディ側に塗料が付くとボディ塗装の時にそこだけ色が変わってしまう恐れがあります。
ボディ側をマスキングしてこのフレームのみ塗装するようにします。

マスキングをはがしてボンネットを仮止めして、ボディ本体を塗装していきます。

隠ぺい力が弱い塗料という事はムラになりりやすい塗料ともいえます。
0.5mmのエアブラシを使っているので比較的ムラにはなりにくいのですが、ルーフやドアなど広い範囲のところは塗装の方向を縦横交互に塗っていけばムラは出にくいでしょう。

いつもはソリッドカラーを塗るときに直前に塗装した面にミストがかからない様、エアブラシの向きに気を使っています。
これはできるだけ柚肌の原因になるザラつきを作らないということで行っています。
ボディ塗装の表面が平滑であれば後程の研ぎ出しが楽になりますからね。

ただ今回はクリアをいったん塗装し中研ぎを入れる予定なので、特に今の段階でのザラつきが生ずる分に関しては気にしないことにしました。

Bitly

エッジの近辺はどうしても塗料が引っ張れてしまい薄くなってしまいます。
そうなってしまったところは細吹きで要所要所リカバーするしかありません。

結局缶スプレーの中身半分ほどの塗料を使いました。

パッと見では室内において暗く見えるのですが、太陽光を当てると鮮やかに発色します。
ほぼ自分の思っていた通りの色が出たと思います。

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