キネティック C-2A グレイハウンドをレビュー

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エアークラフトモデルレビュー

製作依頼を受けてプラモデルを作っていると、他人(ヒト)の目線で製作を進めるということがあります。
今回は自分においておそらく購入することはないかもしれないアイテムC-2Aグレイハウンドのご依頼をいただきました。キネティックのキットになります。
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簡単に実機解説

1966年より運用が開始された艦上輸送機。
なんか何かに似ているなと思っていたらE-2ホークアイの派生タイプでした。

物資輸送用に胴体のみすげ替えた様な設計。その胴体は4.5トンもの貨物が積み込み可能。なのでものすごくずんぐりしています。
エンジンや主翼・尾翼はホークアイのまんま。
ローディングドアは飛行中も開閉可能なので、トム・クルーズが飛び出してきそうですね。

日本では東日本大震災において非常にお世話になった機体です。

胴体

箱を開けるとドーーンと図太い胴体が横たわっておりました。
箱の底はたくさんの部品に遮られて全く見えません。
このキットはフルインテリアの内容になっており、胴体内側にカーゴルームの床や側壁が収まります。

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胴体はやはりのっぺりしており、リベットの再現をしたいところ。
ただリベットの資料もありませんし、ご依頼内容は素組みとなりますので塗装で密度感を上げていくしかありません。もっともそれほど極端に汚れた機体でもないんですけどね。

ちなみに箱に書かれている完成後のサイズは全長360mm、全副513mm、部品点数190個。
でかいです。胴体幅が前から後ろまでほぼ同じ幅ですから余計に大きく感じます。

こうした筒状の胴体は往々にして強度不足でたわんでしまったりすることも間々あります。
このキットは内側に大きな壁が両側に一枚ずつ設置されるわけですが、若干の心配は残ります。
なのでその辺も考慮に入れて組んでいこうと思います。

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貨物室

貨物室にはシートがずらっと並ぶ仕様。
このシートは後ろ向きに座る、つまりローディングドアに向かって座るわけです。
ただこのシートにはシートバックが無くコックピット越しにシートバックが見えてしまう。
気になる場合はプラ板などで塞いでおかなくてはいけません。シート自体もクッションはブルーの指示ですから、この辺りが煩雑といえば煩雑でしょう。

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オプション

主翼は展開・折畳が選択となっています。この場合展開したときの状態がすごく気になります。
真っ直ぐ付くのか?強度は十分なのか?
気をつけて進めなくてはいけませんね。

フラップはある程度下げることができる様です。
特にインストには記載がありませんでした。作り手の工夫が必要ということでしょうね。

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同じことがローディングドア後部の可動パネルにもいえます。
この可動パネルはおそらく高さのある荷物を出し入れする時に上げる事によって運用の高さを稼ぐものだと思いますが、これが上げの説明しかされていない。
しかしインストの一番後で下げのパーツの指示がこっそりと出てきます。
一部パーツ番号が間違っているところ、組み立ての一部が端折られているところもありますので、組み立ての際は部品形状、周辺の組み立てを確認する必要はあるでしょう。

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まとめ

総じて決して作りやすいキットでは無く、作りにくいキットではあると思います。
しかしポイントを抑えたディテールが秀逸ではありますし、何より他のキットが見当たらない。
こうした形の飛行機というのも数少ないと思います。
製作の選択肢に加える価値はあると思います。

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