アルミホイルを貼って金属仕上げ【タミヤ 1:32 P-51Dマスタング】

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エアークラフトモデル

こんにちは森のワークベンチ管理人のZAWAKYONでございます。

そろそろ日中暑くなることが増えてきましたね。
山の模型部屋はいい風が吹き抜けて作業が捗ります。

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それではそろそろマスタングの外装の方にも手を出した方が良さそうなタイミングになってまいりましたので今日は機体パネルの様子をお送りします。
実際はこの作業半年前から進めてはいたのですが、製作代行がおかげさまでオーダーが止まらずやっと一息ついているところでございます。

以前からやってみたかった機体のアルミ仕上げですね。
いきなり1:32で行う内容でもないとは思いますが、P-51Dをyoutubeで検索してると、アメリカのお金持ちのおっちゃんたちが所有しているマスタングと映画のラストシーンが結びついてしまったんですよ。
つまりはギラッギラのマスタングにしたいと、こういう訳です。

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アルミホイルの選択

通常キッチンで使っているアルミホイルは0.01mm程度だと思います。
この厚さはカットしやすいし柔軟なので取り扱いがしやすいとは言えますが、厚みがない分Rがキツいところへの追従が難しいです。無理して伸ばしていくとヘニャヘニャになってしまいますし、後で述べるシワの対処も厳しいと言えます。

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できれば0.03mmくらいのアルミホイルが厚みがあってRがキツいところでも押し伸ばしが出来ていいのですが、問題点はカットがしにくい。
パネルごとに貼り付けていくのでパネルラインを頼りにカットするのですが、厚みがあるのでカットする際にズレます。
慣れてしまえばできそうなのですが、まだ慣れることができないでいます。
リベットもほぼ見えなくなってしまうので、リベットの入れ直しは必須ですね。

しかしうまく貼れた時はこちらの方がきれいです。
Rの強いところのみ厚手のアルミホイルを使用するのも一つの方法でしょう。

接着剤の選定

金属とプラスチックを接着することができる液状の接着剤を探していました。
なぜ液状なのかというとキットのパーツ表面にあるリベットなどのディテールをアルミホイル表面に反映させたいといった思いがあったからです。
何よりも数十年前に購入した、現在では入手不可能なマイクロスケールのメタルホイルアドヘッシブが残りわずかです。
このメタルホイルアドヘッシブに代わるものはないかと探していました。

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水溶性のボンドで見つかったのがコニシの木工用ボンド万能タイプとアルテコのパワーエース速乾アクリアの2つでした。
両方を試しに使ってみましたが、速乾アクリアの方が今回の使用用途には向いている様です。

先に申し上げておきますが、今回の使用用途は接着剤メーカー推奨のやり方ではありません。
メーカーの説明書は布や木材など柔らかいものと金属・プラスチックなど表面が硬いものとの接着を謳っています。
これをなんとかできないものかと色々やってみて、たどり着いたのが今回の方法です。

速乾アクリアの特殊な使い方

注目したのが柔らかい表面と硬い表面の接着。
片方の表面を変えてやれば良いっつーことですね。
なのでおもむろにプラスチックパーツ表面にアクリアを塗布しました。
そのままでは粘度が高すぎてリベットを埋めてしまうので、プラ表面で弾いてしまわない程度に水で薄めます。

この時塗り過ぎに注意しましょう。塗りすぎるとアルミ貼り付け後表面が波打ってしまいます。
これを乾かせば表面はプラスチックではないといった少し利己的な考え方です。
ある意味プライマーとも言えますね。
なのでプラ表面に400番くらいで足付けをしてやった方が接着力は上がります。

アルミホイル側は少し濃い目に薄めて塗ってやります。
これもリベットが埋まらない程度にです。
アクリアを塗ったアルミホイルを乾かないうちにキットの貼り付け位置に乗せます。

デカールを貼り付ける時の要領で中の接着剤を移動させつつ、なおかつデカールを貼る時よりも強めに綿棒でアルミホイルを圧着します。
動いてしまう場合は少しだけドライヤーで熱を与えます。

あとは表面の形状にアルミホイルを合わせていくだけです。
と一言で言ってしまえるほど簡単なものではありません。これは苦労して経験でコツを覚えていくしかないでしょうね。
具体的には綿棒・綿棒の柄・爪楊枝など駆使してグイグイっとしごいて抑えて、シワにならない様、形状にうまく合わせていきます。

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Rが強いところでは事前にアルミホイルを当てて、ある程度の形をつけてやってから貼り付けることもあります。この辺りは創意工夫が必要になりますね。

ちなみに貼り終えたあと端部にもう一度アクリアを塗っておいた方がいいと思います。
どうしても端部は剥がれてきやすいですから。

翼端などは

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作業を進めていくと動翼の後縁などで表と裏のアルミホイル がかち合ってしまい、エッジがきれいにいかないと言った場合があります。
可能であれば表と裏を一枚でつないでしまった方がきれいに仕上がるでしょう。

翼前縁などは上下で合わせていくしかありませんがマスタングの場合、翼前縁のこの部分というのは溶接になっていて、そんなにきれいではありませんでした。

失敗したときは

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失敗した場合は剥がす訳ですが、どうしてもプラ表面に糊が残ってしまいます。
これはIPA(イソプロピルアルコール)で除去することができます。
そのまま貼り付けてしまうと、どうやら接着力は極端に悪くなる様です。
広い範囲で貼り直しが必要な場合はIPAに一晩くらいつけておけば良いでしょう。

イソプロピルアルコールは基本的にノリを柔らかくするだけですから、キムワイプで念入りに擦り落としてください。

シワがどうしてもできてしまう

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アルミホイル貼りの一番悩ましいところがシワ対策です。
主翼のフィレットやエンジンカウルなどRが強いところは厚手のアルミホイルを使いますが、どうしてもシワとの戦いになります。
大きなシワは如何ともし難いのですが、細かいシワであれば400番程度のやすりから削っていけばある程度消すことも可能です。
もちろんそれなりの時間はかかりますが…

小さな破れ

どうしても何かに引っ掛けて小さく破れてしまうということはあると思います。
多少の破れであれば薄い方のアルミホイールでタッチアップというか小さくカバーすることは可能ですし、貼り付けて綿棒でゴシゴシしてみると意外にわからなくなります。

塗装・デカール・仕上げなど

まずアルミホイル自体の表面の仕上げについてですが、よほど大きな傷がついているのでなければメラミンスポンジ>ピカールの流れで十分だと思います。
これでアルミホイル 特有のヘアラインは消えてしまいます。

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シワの除去などでサンディングした場合は3000番までサンディングを行い、メラミンスポンジとピカールでしょうね。

デカールは念のためにタミヤのデカールのりを使って貼り付けます。

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塗装に関してはメタルプライマーだけではダメです。
塗装するところをやはり400番のスポンジヤスリで傷を入れて足付けをしてやり、メタルプライマー、サフェーサーを塗ってから塗装を行うことで、いくらか塗装が剥がれにくくなります。
それでも爪が強くあたると剥がれてしまいますから取り扱いは要注意です。
できれば金属用の塗料を使うのが最善策でしょうね。

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