
私と同じくらい古いキットをご依頼いただきました。
1973年のキットだから私の方が少しお兄さんか。
もしかしたら当時叔父のやってたプラモデル屋に置いてあったかもしれないね。
レビュー
まあ、そんなキットなので製作は大変かと思いますが、今回お客様から予備のキットも送られてきました。
箱が付属していたキットはお手付きでエンジンの組み立てが一応終わってた。一応が青いのは察してやってください。
そのあたりがあっての予備のキットということなのでしょう。

ご依頼があったのが4ヶ月前で私の方でも、もしかしたらパーツが流用できるかもと現行の’57ベルエアのキットを用意しましたが、年式が異なりステアリングホイールくらいしか使うことはできません。
何より今回お客様ご要望のCHEVY150は作ることができません。
こちらはこちらで将来作ることにします。いつになるかわからんけど。
一応ねベルエアのキットのシャーシに旧キットのボディを載せてみたんよ。

どう?いけそうじゃない?
この形にすれば足元は最近のキットで固めることができるということ。
ただトランク内部が無くなるのでトランクリッドはボディに固定、また床面が上がってしまうので内装パーツの高さを変えなければなりません。
またホイールが57年式になってしまうので、これが一番痛いですね。使用を諦めた所以です。
本来ホイールの改修を行いたかったわけです。

ホイールの話が出たついでにタイヤ。
画像右側のが57年式のベルエアのタイヤです。扁平率が全く異なります。
でドラムブレーキのパーツを挟んで反対側のが56年式のタイヤ。なんと左右2分割。
何で接着しようかと考えていましたが、手持ちのセメダインスーパーXハイパー(変成シリコン)でくっつきました。
強く引っ張れば割れてしまうようですが、今のところこれ以上のものは見つかりません。
わかっちゃいたけど
ボンネット・トランクフード・サイドドアをボディに当ててみると、想定はしていましたが合いません。
ボンネットは許容範囲、少し削れば問題なし。
トランクフードはボディが歪んでいるのも影響していますが、開口部が小さめ。開口部が大きいよりもマシではあります。下の方がボディとフードとで形状が違うのも良きかな。レトロという意味で。
サイドドアは予備のパーツの方が幾分かマシだったので交換。
もちろんウィンドーはフロント、リヤともどもコーナー部に大きな隙間が出る割には開口部に入ってくれない。
とにかく合わないところは削ったりプラ板貼り付けたりして合わせていきます。
ボディの歪みが起因しているところはドライヤーの温風→←冷風で修正していきますが、完全には治りません。
テンパってたんで画像は無しね。
捨てサフ

ボディ表面はとにかくヒケやらなんやらで捨てサフは必至。
Evoサフブラックを塗った後320〜600の神ヤスでサフェーサーを落としていきます。
消えない窪みはグリーンパテで修正。ポリパテを使うほど酷いのは幸いありませんでした。

光硬化アロンアルファ
テールランプのユニットが全く合ってくれません。形が形なのでこれも想定はしていました。
プラ板当てて隙間埋めでも良かったのですが、今回は光硬化アロンアルファを使用。

テールランプをサランラップでくるんで取り付け位置に当てます。
できた隙間にアロンアルファを充填してUVライトを当てるだけ。裏側に流れ落ちてしまうので少しづつ盛り付けていきました。
すぐに切削ができるのは効率良いですね。
当然接着面にサランラップが付いてしまうので、ヤスリでしっかりと除去しておきます。

て、この画像見るとテールライト左右で迎角が全く違ってる。
次から次に見つかる見つかる。。
梅雨の季節はエンジン組み立て
雨が続いており塗装作業ができずにいます。
こんな時はエンジンやシャーシの方に作業の手を進めます。
部品点数は大したことないのですがバリやらパーティングラインやらすごいことになっているので、その除去に時間を割かれます。
正確な形状がわからないなりにかっちりした形に削り込んでいきます。
プラグケーブルだけは追加いたしました。

塗装作業
梅雨の合間を縫ってやるしかない塗装作業です。
まずはグレーサフ。同時に天井がモールドされている室内にオキサイドレッド。これは仕上がりのホワイトに暖色感を出すため。フェンダー裏などは黒サフを塗っておきます。
グレーサフが乾いたら確認できた歪みに溶きパテを塗っていきます。

リヤライト周りに欠損があったので黒い瞬着にベビーパウダー混ぜて補修します。
全体を1000番のヤスリで磨いたら本塗装開始。
今回はクレオスの空色を使います。
雨が降っていなくても湿度が高くハンドピースに取り付けてある小型の水抜きドレンが全く役に立っていません。
意を決してみにタンクを導入しました。これで雨は言い訳にならなくなってしまいましたね。
いつものようにウレタンクリア>中研ぎ>ウレタンクリア>研ぎ出し>コンパウンドと歩を進めます。

ウィンドー取付けで事故発生
ボディの磨きが済んだらウィンドモールの塗装。
今回は黒のシール材とBBQ用厚手アルミホイルをセメダイン模型用ハイグレードで貼り付けてステンのモール材を表現します。
歪みと傷がひどかったウィンドーは当初やすりで磨き込んでいったのですが、元が薄かったのでクラックが生じてしまいました。
幸い今回はお客様からスペアのパーツのご用意があったのでそちらを使用します。
研磨で傷を埋めるのではなく、AKのGAUZY GRASS COATを使用しました。

ただ残念なことにボディに取り付け後数時間するとやはりクラックが発生。
これはウィンドーと間口の形が形が合っていない所に無理やり取り付けたためです。できる限りハメ合わせの調整はしたのですが、それも限界ありましたからねぇ。
シャーシとボディを合わせれば完成 なのですが・・
シャーシとボディの合体ですが、現代では考えられないほど弱い取付け。
ここで繋いでといった設計思想は理解できますが、
シャーシ前後のフレームをボディ前後のプラの厚みしかない所にmm単位で接着しろとおっしゃってる。
試しに持ち上げてみましたがシャーシは当たり前に落ちました。
対抗策
後側フレームとの接着は光アロンアルファで行い、センターはバルクヘッドのエッジのみで接着、前側はフレームからラジエターに向けて真鍮線で軸打ちすることで接着を強固にできました。
なんやかやありましたが完成と相成ります。
追記:ドアのウィンドー周りはボディ色とのことで発送直前に塗り直しました。


いつか新しい方のベルエアでぜひリベンジを。

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