
今回のご依頼内容
今回ご依頼を受けて2台製作となりました。
ご依頼の内容はデカールを交換。
仕様は
1976 ヨーロッパGTチャンピオンシップ Winner ”GEORG ROOS 51”
1977 ディトナ24出場 ”Brumos Racing”
となります。
ウレタンクリア研ぎ出しご希望、ヘッドライトリム裏のシルバー塗装ご希望でした。
あとはシートベルトの追加、ワイパーの交換ですね。この2点はエッチングパーツが送られてきました。
ライト周りにこだわりたいキット
タミヤのこのキット、ヘッドライト周りの違和感は私も抱いていたところです。
ヘッドライトとライトリムが一体化となっているので、ライトレンズをマスキング塗装とすると、レンズ越しにボディ色が見えてしまいます。
内側をマスキングしてシルバーで塗装も考えましたが、もう一歩踏み込んでみました。

ワイヤーソウを使用してリムとレンズを切り離しです。
切断面はかなり荒れているのでガラスヤスリで研磨します。リムをシルバーに塗装して、ここにライトレンズを接着すればかなりスッキリするのではないかな?
すじ彫りはしっかりやっといた方がいいよね

各所パネルラインを深くするのですが、リヤスポイラー両側のエンジンフード取り合い。
ここはパネルライン自体が消えてしまっているので、エッチングソウですじ彫りを行います。
塗装後考えたのですが、バンパーの取り合いももっと深くするべきでした。まずくはないんですけどね。
同時に製作しているレベルのキットはフロントスポイラー、リアバンパーが別体でしたが、かなり実感のある見た目になっています。
デカールの剥がれ対策

当初ヘッドライトのリムもボディと同色だと勘違いをしていました。
brumosの方はリムがシルバーなので別で塗装した方が良かったみたいです。
窓枠の塗装をどの段階で行うのか悩みどころです。
ウィンドーモール自体はセミグログブラックにしたい。(今回のオーダーにもセミグロスブラックで!との強調あり)
ボディカラーと一緒に塗るとウレタンクリアがかかるので艶ありになってしまう。
この場合前に作った逮捕しちゃうぞ!のホンダトゥデイでやった様にメラミンスポンジの一手が使えますが、ボディカラーへの多少のダメージは発生します。

ではマスキングしてセミグロスのクリアを塗る。
これはボディへのマスキングの手間が増えます。
なので研ぎ出し後マスキングしてセミグロスブラックの塗装で今回は対処します。
問題はデカールの剥がれ。
いかにウレタンクリアが強いとはいえ、デカール自体はデカール糊でくっついてるだけですから、いとも簡単に剥がれてしまいます。
私自身デカールの食いつきは常に留意していて、デカールの裏側にも柔軟剤を入れることにより、かなり塗料には食いついています。
ただ確実ではありません。剥がれる時は剥がれます。
今回試したのはミッチャクロン。マルチプライマーですね。

溶剤分が強めかと思いますので、下の塗装への影響もあるかもしれません。
まあ、厚塗りする必要はありませんから大丈夫でしょう。
一応ボディ色塗装後、ラッカークリアを塗装してメラミンスポンジで足付けをしてあります。
上の方の塗装ブースの画像がミッチャクロン塗装直後です。
ミッチャクロンが乾いたらデカールを貼っていきます。
ここで気づいたのですが、どうも汚れを引き寄せてしまうみたい。
デカール貼りに使う道具はどれもこれも自分自身の手もしっかりと洗っておいた方がよろしい様です。

ウレタンクリアの研ぎ出しは綺麗にいきました。もうラッカークリアに戻れません。
窓枠塗装後にマスキングテープを剥がすと

不安感なく綺麗に剥がすことができました。
オーバーフェンダーのシール材も一緒に塗装してしまってますが、これは後ほど塗り直すことになります。
ウレタンに塗装したラッカーですから爪楊枝とコンパウンドで綺麗に剥がれました。
白い車両にはホイールカバーが

brumos(白)の数少ない資料写真を見ると、どれもフロントホイールにカバーが装着されています。
今回同時製作のRevellポルシェには様々なオプションが付いていて、このホイールカバーもあったのでパクってきました。
ご覧の様にサイズピッタシ。タミヤ側のセンターロックを削り取る必要はありました。
そして完成
気が付いたらお客様とのメッセージやり取りは120件になっていました(笑)。




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