シルバリングの起きなかったデカール貼り|タミヤ 1/35 M4A3E8

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戦車のプラモは飛行機と違ってデカールが少なく楽チンですね。
数少ないデカールを貼り付けていくんですけれど、車体表面は鋳造肌が再現されておりザラザラです。

こういった表面の場合デカールとキットの間に空気が入ってしまい、デカールの透明部分が白くなってしまいます。

銀色に光っているように見えるのでシルバリングというんですけど、当然これはエラーの部類に入ってしまいます。

このシルバリングを防ぐためにはどうしたら良いんでしょう?

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デカールを貼る準備

水転写デカールというものなので(水を使ってデカールを転写するという意味です。文字そのままなのですが)水は必須です。
普通の水道水ならば問題ありません。間違っても家の前の水たまりから汲んではこないようにしたいものです。

デカールをキットに密着させればシルバリングは起きないので、密着するためのアイテムを用意します。
様々なメーカーからデカール用のマテリアルが出ています。
一般的には接着力を上げるためのデカール糊。それからデカールフィルムを柔らかくするための軟化剤です。

デカールの下から余分な水や糊を吐き出すための平筆や綿棒。
デカールを挟むためのピンセットもあったほうが良いですね。

デカール貼りの基本

デカールの基本的な貼り方はデカール を水に10〜30秒ほど浸けて、引き上げた後タッパーの蓋などに乗せておきます。
しばらく置いておくとデカールが台紙からずらせるようになるので、これをキットに貼り付けます。

こうやって文字にすると至って簡単に見えるのですが、奥が深いんです。

デカールにはぬるいお湯がいい

デカールを入れる水はできればぬるいお湯にしたい。
お湯で温めればデカールの固形化された糊が柔らかくなりすく、作業が早く済みます。
またデカールのフィルムを少しだけ柔らかくしてくれるといった期待も持てます。

とはいえ小さな器では冷めやすいからと風呂桶にお湯を張る必要も無いでしょう。
デカールが入る程度の器に水を張って小動物用のペットヒーターか何かで温めておくと良いでしょう。あるいは私のようにタッパーの蓋にデカール を乗せて裏からドライヤーで温めるといった方法も良いでしょう。
直接デカールを温めてしまうと水分が余計に飛んでしまうから、タッパーの裏から温めるわけです。

デカールの貼り方

私はクレオスのマークセッターとマークソフターを使っていますが、タミヤのデカールのりも種類があって使いやすいと思います。

デカールが台紙から動くようになったら、キットにマークセッターを塗ります。
基本はこれでいいのですが、私の場合キット表面にざらつきがあったりデカールが硬めの場合はマークセッターとマークソフターを塗っています。
裏側からもデカールを柔らかくしてやろうということですね。

デカールを貼り付け位置に貼ったら筆を使って中の水を掃き出してやります。
中心から外側に向けて押し出す感じですね。
そしてデカール表面で綿棒を軽く転がしてさらに水気を押し出します。
水が抜け切れてしまえばデカールは動きにくくなるので、デカール表面にマークソフターを塗ります。

ここまでマークソフターを多用するとデカールはかなり柔らかくなっているので綿棒を使うのは避けたほうがいいでしょう。

デカールが動かなくなっていればドライヤーで温めることができます。
ドライヤーで温めることによりデカールはキット表面に馴染んでいきます。

頑固なデカール の場合は湿らせた綿棒をアイロンなどで温めて軽く抑えることで密着する場合もありますが、熱すぎるとデカールを焼いてしまう場合もあるので要注意です。

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